dimarts, 23 de març del 2010

ルンバ講座4『ペレと学ぶパルマ』

今回は、ペレの新作『De los cobardes nunca se ha escrito nada』に収録されているドキュメンタリーをちょっと拝借して、ベンティラドールを核にしてルンバ・カタラーナが完成するまでの道のりをご紹介したいと思います。
まずはルンベロが立って演奏するようになった理由を語るペレから。

座って演奏しながらギターを回していたら、ある男性に言われたんだ。その男性が誰だかは言えないけど、今も健在だったらこの場を借りてお礼が言いたいね。というのも「どうして立ってやらないんだい?そうすればもっと成功するのに」って言ったんだよ。そのときは冗談じゃない。そりゃそうだけど、そんなに簡単じゃないって。立ってギターを支えながら演奏すると同時に、歌ってステップを踏むなんて。そんなの無理だって思ったよ。今はあの時の男性にお礼が言いたいよ。「あなたは100%正しかった」って。


 
上の映像でご覧いただいたように、こうして立ち上がったルンベロを、脇から支えるのがPalmaパルマ(手拍子)を担当するPalmeroパルメロです。彼らは二人一組になって、表と裏で別々に拍を取りタカタカというリズムを刻むパルマを打ち鳴らしながら、コーラスにJaleoハレオと呼ばれる掛け声を交えてルンバを盛り上げていきます。こうして完成したルンバ・カタラーナの原型ーギター一本にパルマというこれ以上はないシンプルな編成から生み出されるリズムの豊かなこと!

次は、パルマの思い出を語るペレ。
あの頃はマドリッドまで行くのに、飛行機なんか使わずに車で行ったんだ。バルセロナを出る頃、さあ始めるかってパルマを叩き始めて、マドリッドに着いてもまだパルマを叩いてる。そして本番。次の出番が遅れてるからもう少し続けてって言われてさらに叩く。何時間も何時間も、とにかくパルマを叩き続けたんだ。あれは本当にいい練習になったよ。



こうして見ると、手拍子も立派な打楽器なんですよね。

ちなみに、立って演奏するためにはネックの上の方を持たなければならないので、押さえられるコードが限られてしまうため、ルンバの曲の多くは3つ程度のコードで演奏できるそうです。これぞ究極のミニマリズム!