diumenge, 8 d’agost del 2010

日本語のルンバ誕生!!

今回は、ルンバの王様ことペレの代表曲『El Muerto Vivo』の日本語カバーをご紹介します。

元Los Manolosロス・マノロスのドラマーで、ルンバの情報サイトカラルンバの管理人をしているラモンと知り合ったのは、2008年12月に開催された第一回ルンバ・カタラーナシンポジウムに参加したとき、偶然席が隣になったのがきっかけでした。そのときに日本語でルンバをやりたいから手伝ってと連絡先を渡されたので、とりあえず話を聞いてみることにしました。

なんでもマノロス時代に招かれた日系企業のパーティで、楽しそうに踊る日本人を見て衝撃を受け、いつか日本語でルンバを作りたいと思ったそうで、この長年の夢を今のバンドRumba Tarumbaルンバ・タルンバ(バンドについての詳細はこちらをご覧ください)で実現したいから、是非とも協力して欲しいとのこと。さらに話を聞いてみると、彼のアイデアはルンバ・カタラーナで最も有名なペレの『El Muerto Vivo』の歌詞を日本語に訳して歌うというもので、この作詞の部分を私に担当してもらいたいということでした。

この曲は60年代にペレが大ヒットさせたために、ペレの楽曲だと思っている人が多いのですが、実はコロンビア人Guillermo González Arenasギエルモ・ゴンサレス・アレナスがオリジナルだそう。ペレが最新作でOjos de Brujoオホス・デ・ブルホのMarinaマリナを迎えたバージョンはちょっとサルサ色が強いので、Muchachito Bombo Infiernoムチャチート・ボンボ・インフィルノのJairoジャイロとのライブ・バージョンで。


もちろん訳詞なんてやったことはありませんでしたが、面白そうなことは引き受けてみることにしているので、早速作業ににとりかかりました。いつもやっている普通の翻訳と違って、音に乗せなければならないので文字数に限りがあるのと、スペイン人にも発音しやすい言葉を選ぶのが大変でしたが、スペイン人の夫に実験台になってもらって、訳語を決めていくのはなかなか楽しい作業でした。訳詞の内容は、オリジナルに忠実に作ったつもりです。

こうして、何とか形になったところで、次はレコーディング。楽器の演奏部分はすでに完成していて、発音指導ということで歌入れに立ち会っていたのですが、結局のところコーラスも歌うことに。歌に自信なんか全くないので散々渋ったのですが、口でカタルーニャ人4人に勝てるわけもなく…。この年になると生まれて初めての経験するってことが、めっきり少なくなるというか、ほとんどないので、終わってみれば楽しい経験になりましたが。

ところが、これで満足するようなラモンではなく、昨年4月のアルバム完成後は、ビデオクリップが作りたいといい続け、つい先日念願かなってビデオが完成しました。声だけならともかく、姿まで映っているビデオを紹介するのは、恥ずかしいことこの上ないのですが、ラモンの熱意に負けました…。それに上手いとか下手とかは関係なしに、好きな事はやってしまえというのが、こちらで学んだカタルーニャ流人生の楽しみ方。ということで、日本語版El Muerto Vivo『元気な死人』をご紹介します。


ルンバにぴったりの舞台、結婚パーティで撮影したもので、カメラを回してくれたのはチェ・スダカのドキュメンタリーなどを手がけるMarta Pujolマルタ・プジョルとミクスチャー系音楽のサイトRadiochangoラジオチャンゴのEl Magoエル・マゴことVinxヴィンス。まあ、私のパートはともかく、ルンバの楽しい雰囲気が伝わればいいなと思っています。

日本の皆さんにも歌って欲しいとラモンが自ら日本語字幕を付けたので、みなさん一緒に歌ってみてくださいね~。